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音による鑑賞

人間の脳には、ある感覚領域が刺激を受けることによって他の感覚領域にも刺激を及ぼす現象があり、これを「共感覚」といいます。例えば、ある音を聞くと色が見える「色聴」や、色を見ると音が聞こえる「音視」、あるいは匂いから色を見たり、音から匂いを感じることなどが挙げられます。中でも視覚と聴覚は人間の二大感覚であり、私たちは音と映像の間に一定の共通したイメージ相関を持っています。

 

作曲家のリストは楽曲に対し「ここにもう少しピンクを。これは黒すぎる。全体的に空色が欲しいんだ。」などと言い、同じく作曲家のベートーベンはロ短調を「黒の短調」と呼びました。また、画家のカンディンスキーは黄色について「ファンファーレのトランペットの鋭い音色」などと述べています。

 

こうした共感覚を使って、あなたも作品から聞こえてくる音に耳を傾けてみませんか。すると今までとは違った鑑賞体験を楽しむことができるはずです。言葉では表せなかった感性を、音の力を借りて新しい視点から鑑賞してみましょう。

 

三鷹市の音楽家による、三鷹市でのパフォーマンス

 

視覚のみならず聴覚も働かせて美術作品にアプローチする鑑賞法を積極的に取り入れています。

作品が放つ印象を音で表現するなど、作品から聞こえてくる音に耳をかたむけるという体験を、音楽家の協力のもとワークショップ形式で提供します。

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